2023年7月27日木曜日

からくり人形/修復状況(経過)

7月27日(木)晴れ。

午前9時半、公会堂集合。
会長以下4名、春日井の”木偶師・萬屋仁兵衛”へ。猛暑のなか、会長の運転にて名二環の長いトンネルを抜け守山区から春日井に至る。
名古屋市の文化財担当者、及び文化財保存の専門家と萬屋にて合流。
冷たいお茶と和菓子を頂戴し、ひと息つきました。
本日の目的は、幣降り人形を分解した状態で内部の確認をすること。
修繕中のべろべろ人形は、バラバラに分解されていた。
目ん玉とベロが抜かれた顔は、ちょっと寂しく情けない表情にみえた。
頭(かしら)の中に墨書きが・・
記名は「真守作」とあり。
可なり古く、時代を感じる収納箱墨書きの「玉屋庄兵衛作」とは異なる。今まで信じられていた作者とは全く違うことが判明。人形師「真守」の銘は、周辺地域の絡繰り人形に多くみられるとのこと。
制作年代は天保と嘉永の間、弘化三年(1846年)。
幕末に近く、公武合体など維新に向け歴史が動き始めた光明天皇の時代になる。
2019年夏に開催、萬屋仁兵衛展のポスターが目に留まった。
凡そ一時間、いろいろな話を伺った。PM12時過ぎ帰着。
今回の作業は「応急処置」とし、来年度(R6年度)に本格的な修復を行うとの方針が示されました。