2016年10月10日月曜日

平成28年・準備~「祭礼」~後片付け

10月8日(土)曇り時々雨。
(準備)

成海神社ご祭礼の催行が、未だ決定されていません。
明日の天気は雨のち晴れ。

昨日のこと、「弁当のキャンセルをしない」との、大変難しい決断だった。
こうなったら、何が何でも天気回復を皆で願うのみ。
で、見切り発車の準備が開始された。
皆さんから頂戴する、ご厚志の特設芳名板の設置や・・
世話人さんに依る幕の修繕や・・
操り人形(玉屋庄兵衛作)に、衣を着せるのも前日の内・・
そしてこれ、通称「ベロベロ」。
この操りは作者不詳。
構造が簡素ですが、ときどき赤い舌をべ~!ベロベロ~!
昔から祭り一番の人気者だった。
今年、新人の子供たち3名が、交代でこの人形を操るのに挑戦してくれることに。
木造の胴や漆塗の頭に衣装を着けて・・
ギョロ目でべべ~ぇ!!
今年ももちろん、人気抜群の筈と思いますね。
そして夜、囃子方の面々が集合。
江戸から駆けつけてくれたOさん直々の指導のもと、最後の猛練習。
祭り気分を盛りあげてくれた。
祭礼当日(↓)につづく


10月9日(日)雨のち晴れ。
(祭礼当日)
役員の集合した午前8時は「雨」だった。

しかし、近ごろはスマホがある。時系列で雨雲の動きを予想してくれるのは有難い。
あと30分で「あがる」と・・やっぱり西の空が明るくなってきた。
 班長さん、世話人さんも集まってきました。
しかし、空は山車を引きだす分けにはいかない怪しい状況。
 午前9時、神社の統括本部から「決行」の通達あり。
 それっ!とばかり、曳行準備は急ピッチにて。
 神さまが降臨すると云う青竹梵天・・昨日、例年通り10m高の孟宗竹を立てた。
その根元に、御神燈2張りを設置する。
 雲竜幕や尾張徳川家のお抱え絵師、張月載の筆による神獣大幕を飾つけ。
そしていよいよベロベロのご登場~!
全ての準備が完了。
皆で、出発前の記念撮影・・ことしの祭礼も又、総勢58名の配役にて「ぐぁんばる」
雨の心配がなくなって、午後0時45分の定刻通り出発するできました。
 町内の皆さん、そして飛び入りの皆さんも仲良く一緒に「ワッショイ・ワッショイ」
 これより庚申坂を下り、旧東海道を成海神社に向かう。
 班長さん、世話人有志の皆さん・・ひと息ついて束の間のお茶タイム。
一方、境内には四町内の山車が集結しました。

ひと山づつ順々に、正殿前で「神上げ神事」に臨みます。


 ④

この神上げ神事でも、勇壮な回転が見せ場となる。
更に、お囃子に合わせて子供たちによる「ベロベロ」も舞う。
午後4時、神輿渡御の行列。
この神事の由緒は、
大和朝廷の3世紀、日本武尊が東征からの帰還の際、鳴海浦から奥さんの待つ
火高(大高)まで鳴海潟を舟で渡ったと云う神話に因んだもの。
御神霊を旧址(御旅所)に渡御し、舟に見立てた木片を御船として扇川に流す
「御船流神事」が今に引き継がれている。
 鎌倉時代以前の古地図によると、現在の名鉄鳴海駅は海の中。
今の扇川は大きな入江になっていて、なるみ潟、あゆち潟とも呼ばれていた。
 これがその木札(御札=御船)
この女の子たち、扇川に浸かって神輿到着を待ちゲットしたとのこと。
古来、先を争い男たちが奪い合った・・それが御祭礼のハイライトでもあった。
この女子たち、ホント凄いと思う。
毎年設置される特設ボードは、全天候型。皆さんから頂くご厚志を掲示する。
 夜間曳行。提灯を点しての幻想夜祭り。
 この夜、前線通過による風が強かった。ロウソク消えてしまった提灯も若干あり。
 城之下公会堂前では、恒例の山車回転がある。今宵も、多くの観客から声援が飛んだ。
午後8時半、祭りは無事終了。

やまおろし、反省会(↓)につづく


10月10日(月)晴れ。
(山おろし+反省会)

午前9時より、祭りの後片づけと反省会開催。
役員と班長さんには、お疲れのところ連日の参集を頂きました。

今年から、お車の飾り下ろしや清掃をする「やまおろし」を翌日に行うことを決めた。
従来は、夜間曳行の後の大急ぎ作業だった。
今回の変更により、日光の下でより効率よく確実に仕事ができることを確認。
 山車展示の際に使う防護柵です。
昨年の補修作業の際、蝶番を誤ってつけてしまったのを発見し修正した。
 この画像は、隣接の花井町のカラクリが両手に持つ采配です。
町内の采配を更新することになり、参考のため花井に赴き拝見させて頂いた。
人形お守り役のご婦人方の手により、来年には新調される予定。
秋晴れの上天気につき、作業は極めて順調に進んだ。
青空のもと、
山車搭載の布団や、公会堂の座布団などを天日干にすることもできた。
 AM11時半より反省会。初めてNET注文で取り寄せた行楽弁当。
 上品で季節感あり。
値段の割に上等な昼食を頂き、談笑しながらの反省会ができました。
開催が危ぶまれる「雨」に始まり、「晴天」の後片付けで終わった。
まさにドラマチックな平成28年の祭礼でありました。

実行の事前協議を重ねて頂いた役員の皆さん、山車曳行に力を尽くして頂いた
全ての配役の皆さん方、たいへんお疲れさまでした。

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