2015年10月13日火曜日

氏神さん秋祭り(02)

10月11日(日)雨のち曇り。

例年にない曇り空の祭礼となった。
きょう一日、雨だけは勘弁!皆の願いが天に通じると良いのだが。

かくして、成海神社に向けてお車の出発。
この後、旧東海道を進み神社到着。境内での山車揃えや神あげ神事が行われる。
梶取方の新モス腰飾りが、曇天にも関わらず鮮やかですね。
町内のご婦人方も揃ってお出まし・・歳を重ねて益々元気に。
午後、神社の神輿行列が城之下公会堂前を通った。
これは毎年、
神社宮司が主宰する、ご祭礼の一環。重要な神事で、城之下町の若者による
笛の音が行列の中ほどを進んできた。
古式ゆかしい装束を纏った神官。
古来、
氏子の各町内から一人づつ、ご奉仕神役として行列に参加する慣わしになっている。
成海神社(創建686年)は、来年創建1330年を迎える。
その昔の神社創建の地に、今は祠があり「お旅所」と呼ばれている。
そこは、
鳴海城築城(1394年)の際、神社を現在地に遷座した跡。今は創建社祠として遺されている。
(城之下町はその城の下=城下の意)
お旅所では、祭礼神事が執り行われる。
行列の最後にお神輿。
その担ぎ手に、城之下町内会より参加のMさんの姿があった。
殿は宮司さんが務める。
成海神社境内に、
裏方四町内のお車が揃い、神上げ神事などが挙行される。
(以下の境内画像4枚は、N.Uさん撮影を拝借しました)

夜半からの雨は午前9時頃には小降りになった。その後上がったものの
境内の所々には泥濘あり。
 梶取方も思案顔の様子。
 正殿前の神事が終わると、夜間曳行に備えて提灯の
取り付け作業を始める。

その夜、
多くの見物客を魅了する夜間曳行。
その最高の見せ場、勇壮なお車転回が、毎年、城之下公会堂前で行われる。
一旦、曳き綱が収束。後部6名の梶取方が、気合もろとも後輪を持ち上げる。
前の6名が、それを必死に支える。
そのまま、その場で3回転。
周囲から、気迫の声援が飛び交う。そして、大きな拍手が沸いた。
提灯が揺れる。
清め塩が降る。
囃子方の演奏が最高潮に達し、大太鼓がお車の回転を激しく揺さぶる。
裏方四町のお車も次々に。その度ごとに大きな歓声が沸く。
今年の祭礼をYouTubeで検索すると、かなり多くの」の作品がアップロードされていた。
その中から、
城之下のお車を詳しく紹介して頂いているmaekakeさんの動画を紹介します。
見所きっちり、当日の様子がよく分かります。

12日(月)晴れ。
後片付けの日。
 今朝は、皮肉にも真っ青な秋空が戻ってきた。

役員・お手伝いの有志にて後片付け。
カラクリ人形の衣装は、暫く広げて風を通した。人形のこと衣装のこと、
全てを知る師匠役のMさんより、若手世話人HさんとSさんが手解きを受けていた。
江戸時代より、綿々と受け継がれてきた伝統を守る大切な志と思いました。
そして外では素晴らしい秋空の下、後片付けが最終段階に。 
町内会に、祭りのあとの静けさが戻ってきました。暫しの反省会の後、解散。
皆さん、今年も元気で頑張りました。
お疲れさまでした。

2015年10月12日月曜日

氏神さん秋祭り(01)

10月11日(日)雨のち曇り。

10月10日前後は晴れの特異日と云われている。つまり、統計的に殆ど雨の
心配が無い、ということなんですが。

その祭礼当日、なんと夜半以来の雨が止まない。
午前7時、氏神さんから「祭礼決行」の報せあり。と云うのも、午前9時以後には
「雨があがる」との予報を信じてのこと。

午前8時、役員一同は決められた手順に従い作業に入る。
 先ず、神さんが降臨する梵天が曇り空に立ちあがった。
真っ青な秋空が良く似合い祭り気分を盛りあげる梵天ですが、きょうは
心なしか寂しげに見える。
ご厚志の芳名を掲げる、掲示板の組み立て作業も・・。
 公会堂正面に祭礼幕を設置する。
 広間では世話人のご婦人方が、色鮮やかな新モスの手ぬぐいを折り畳む。
これは梶方が腰に飾るもの。色とりどり、一人12本を腰に巻くと大層華やかなイデタチになる。
 催行が決まったものの、どんより垂れ下がった雲。いつ冷たいものが落ちても
おかしくない状況。いち早くお車飾りを始めるのを躊躇し、様子見は続く。
 この日、用事で出かけた町内のとある場所で撮影。
すっかり秋ですね。
 その近くの道沿いでも、キンモクセイが芳しい香りを放っていた。
 何はともあれ、着々と準備を進める人形方の皆さん。
組み立て、そして衣装を着せる。この人形は、あの玉屋庄兵衛によるもの。
 ポツリ、ポツリ、また雨。 
されど、出発時刻から逆算。もう待てない時刻。 
 あやしい空の下、飾りつけが開始された。
その飾り付けの模様を、町内会役員のMさんが連写で撮影しました。
その画像をYouTubeにUPして頂いたのでご覧ください。
当日の準備は、
雨の心配もあり大慌てにて飾り終え、そのまま車庫へ戻して展示。
既に、綱を曳く子供たちの姿もちらほらと。
 梶取方も全員集合。気合充分、出発準備完了~!
朝一で飾り終えたお車を、出発時間まで山車庫前で展示する。
今回、それは出発までの僅かな時間のみとなってしまった。
祭礼配役全員集合にて、記念の一枚。
 今年、衣装を新調した囃子方。
高校生以上の5名が特注の浴衣を仕立てた。小中学生のメンバーはちょっとザンネン。
「早く大きくな~れ!っと、願うばかりなり」
氏神さん秋祭り(02)につづく

2015年10月9日金曜日

お囃子の稽古

10月9日(金)晴れ。

明後日に迫った祭礼ですが、
今夕、お囃子方の若者の練習風景を見学させていただいた。
リーダーで師匠役のOくんの掛け声にて、大迫力で魂の篭もった
和楽が部屋中に轟いていた。
 Oくんの紹介で、近隣在住のAくんが急遽応援に駆けつけてくれた。
今年新調の小鼓は、小気味よい乾いた音。
そして同じく新調した鉦の音は、大太鼓の炸裂音にも埋もれることなく
きっちりリズムを刻んでいた。
小鼓と鉦が加わり、バージョンUPした今年のお囃子、
町内会の皆さんも大いに楽しみにしていることと思います。
今夜も遅くまで練習とのこと。
メンバーの皆さん、明後日の晴れ舞台思いっきりガンバってください。

2015年10月2日金曜日

囃子方浴衣の完成

10月2日(金)曇りのち晴。

祭礼まで10日になった本日、囃子方の浴衣が出来上がった。
企画から完成まで長い道のりだっただけに、囃子方メンバーの皆も感慨深いはず。
染めの図案は、町内会自慢の山車(おくるま)の大幕、その金糸刺繍が
元になっている。
その由緒は、尾張藩・幕末の御用絵師、張月載の描いた三種の霊獣を意匠化したもの。
囃子方の中心的若者で、正統なお神楽にも精通している
O君が、到着直後に試着してくれた。
彼には、
この浴衣製作にあたって、製作会社との折衝など当初から様々に世話をしていただいた。
今年、囃子方お揃いの装束での初登場が大変楽しみである。
台風23号が、来週末に接近との予報あり。
10月10日前後は「晴れの特異日」とか。つまり、11日(日)の祭礼当日も
例年通りの「日本晴れ」を願いたいものですね。